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第5回 国際新生児脳機能モニタリング研究会に参加して

 

低体温療法に関して memo

低体温療法についても、ワークショップ、教育講演が行われ、Michigan大学小児科准教授・Dr. John Barkerを中心として
講演があった。以下は、講演からのメモ。

 

満期新生児の1000人に2~4人は仮死で出生する。
仮死の内、20~50%はHIE(低酸素性虚血性脳症)を伴う。
HIE患者の生存者の25%は一生涯、後遺症が残る。

 

低体温療法(目標温32~35℃)の効果
・グルタミン酸塩解放減少
・細胞内アシドーシス、乳酸蓄積減少
・内因性抗酸化剤保持
・ロイコトリエン産生減少
・脳浮腫防止
・アポプトーシス抑制
・脳内代謝減少

 

最近の新生児低体温療法に関し、4つのトライアル結果が発表された。
NICHD、Eicher、TOBYなど
・ローテク(低コスト)冷却法(ICEトライアル)でも、同様の効果は得られるか?
・全身冷却は選択的頭部冷却より効果はあるのか?
・低体温療法にaEEGは必要か?
・低体温だけで他の集中的な治療がなくとも効果が出るのか?
 
まだ、明確な回答が出ていないが・・・・
・全身冷却と選択的頭部冷却と効果に差はなかった?
・低体温療法はやらないよりやった方が効果はあった。だが、効果が出ない児もいる。
・aEEGも有用であるが、不慣れなDrが行うと、誤った判断を招く可能性もある?

 

低体温療法をすべきでない対象
・35週以下での出生時(安全性、効果が立証されていない)
・外傷、出血、脳脊髄損傷
・先天性CNS

 

低体温療法の合併症
・血小板減少 ・高血糖 ・洞徐脈 ・PT/PTT延長(フィブリノーゲンは正常)

 

低体温療法今後の展望
・薬物療法との併用で、どの薬剤に効果がでるのか?
・造幹細胞輸血併用。最終兵器?

 

その他

機器展示に関しては、小規模で脳機能モニタ・NIRS、体温管理装置などのメーカーが各数社づつ、計10社の展示があった。弊社の取り扱い商品としては、Care Fusion社のニコレーワンモニタが展示されていた。朝食は展示場で軽食が提供されたが、その時間帯に各分野のエキスパートの先生方がテーマごとにテーブル席を設け、フリーディスカッションできる場を設けていた。
今回、日本からは埼玉県立小児医療センター、名古屋大学から計4名の先生が参加されていた。

 

 

来年2011年はオランダアムステルダムにて2月に行われる。

事務局受付スタッフに日本人ドクターの参加はまだまだ少ないので、沢山の参加を期待しているとのこと。

 

(おわり)

 

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