組織酸素モニタ NIRO-200NX 新発売
近赤外分光法を用いた組織酸素モニタNIROシリーズの最新モデルNIRO-200NXが2010年1月より新発売となりました。
今度のNIROは、コンパクトなボディーに30分バッテリを搭載、タッチパネルと日本語表示機能により、性能と使いやすさの一体化を実現しました。

人間にとって、とても大切な心臓と脳
心臓
生まれてから死ぬまで休む事無く動きつづける心臓。そして、心臓が停止するということは一般的には死を意味します・・・・心臓手術を除いては。
日本では年間20,000例以上の心臓手術が行われています。
心臓手術では、人工心肺装置が心臓と肺の機能を代行することで、患者さんの心臓の動きを止め、手術を円滑に進める事が可能になります。もちろんこの時、患者さんの心臓と肺の機能は人工心肺装置任せということになります。ところが、このように患者さん自身は心臓を動かしていないというクリティカルな状況にも関わらず、心臓停止と呼吸抑制が行われた患者さんからは、心電図やSpO2といった重要な生体情報を得ることが出来ません。
そして脳
全身の約25%の酸素消費が行われる脳。さらに脳は筋組織のようなミオグロビンを持たないため、脳細胞へ酸素を貯蓄する事が出来ません。そのため、低酸素が発生すると臓器の中でも最も敏感に反応を示し、重篤な障害へつながる恐れもあります。
人工心肺装置を使用すると、血栓や脂肪、血管壁の一部など小さな固まりにより発生する低灌流や低酸素が、術後の脳神経障害を引き起こすことが懸念されています。
「すべての心臓手術を安全に。」を願いに
近赤外線分光法を用いて体内の各ヘモグロビンを測定するNIRO-200NXは、体外循環症例においても、詳細な脳酸素の情報を得ることが出来ます。
酸素化不良
人工心肺による酸素かが不十分な場合、脳へのヘモグロビン流入量(nTHI、ΔcHb)に大きな変化は見られませんが、酸素化ヘモグロビン(ΔO2Hb)が低下し、反対に脱酸素化ヘモグロビン(ΔHHb)が上昇します。

鬱血
脱血カニューレの閉塞やリザーバのフィルタ目詰まりなどにより脱血不良が起こると、脳は鬱血状態となり、脳内の脱酸素化ヘモグロビン(ΔHHb)上昇に伴って、総ヘモグロビン量(nTHI、ΔcHb)が増加します。

虚血
送血カニューレトラブルによる送血不能やシャワーエンボリズムによる梗塞が発生し、脳虚血状態となると、脳へのヘモグロビン流入量(nTHI、ΔcHb)が減少します。

【測定項目】
|
TOI(%):組織酸素化指標 |
| nTHI:組織ヘモグロビン指標 | |
| ΔO2Hb(μmol/L):酸素化ヘモグロビン変化量 | |
| ΔHHb(μmol/L):脱酸素化ヘモグロビン変化量 | |
| ΔcHb(μmol/L):総ヘモグロビン変化量 |
NIRO-200NXの特徴
NIRO-200NXは、より多くの臨床現場でお使いいただけるように、従来型の課題であったサイズを大幅にコンパクトにし、使い勝手もより向上しました。
■用途に合わせ3種類からの画面選択が可能です
NIRO-200NXは従来通りの標準画面のほかにユーザの用途に合わせて、「複合画面」「重ね合わせ画面」の3種類から表示方法を選択することが可能です。

■タッチパネルと日本語表示で簡単操作
タッチパネルで直観的な操作を実現。日本語ヘルプ画面もとても便利です。
■維持コストを抑えるコンパクトなりユーザブルプローブ
両面テープの交換のみで、再利用が可能なりユーザブルプローブを採用。
コンパクトなサイズでたモニタ(BIS等)との同時使用も可能です。

■多彩なインターフェース
USBメモリへのデータ保存、サブディスプレイへのビデオ出力、VueLinkを介したPhilips製モニタでのデータ統合管理など、多彩なインターフェースが更に用途を広げます。

他にも、多くのニーズに対応します
コンパクトなデザインに30分のバッテリを搭載したNIRO-200NXは、心臓麻酔に留まらず、
様々な場面で活躍します。
- 周術期を通して。
- 救命救急の現場で。
- NICUでの脳診断モニタとして。
- 婦人科での術後深部静脈血栓予防で。
- リハビリでの筋組織評価として。
- 研究目的で。






