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キーポイント   小谷透先生インタビュー

(聞き手) そのチャレンジの際に、どうしても症例的に判らないことがあれば小谷先生にご質問をさせて頂くというのは可能でしょうか?
(小谷先生)  勿論、僕も大変興味があるので、ご協力できることはいつでも、ご協力させて頂きたいです。最低限の礼儀として、ご自身の所属や名前などを明かして頂ければ、メールでも電話でも、僕は何でもさせて頂きたいなと思います。逆に教えて頂きたいので、是非お願いします。

 

(聞き手) 体外式のRTXが日本ではまだ広まっていない状態では、と思うのですが、RTXが体外式ということで抵抗感があるんでしょうか?

(小谷先生)  やっぱりあるんじゃないでしょうかね。

確かに人工呼吸は体外式から始まりましたけど、あれは非常に特殊なポリオです。肺の実質が痛んだ、そういう疾患ではないわけですよね。所謂、呼吸筋がうまく動かない、基本的には肺は綺麗な、柔らかい正常な肺が対象でした。人工呼吸の不幸は、肺が問題になった人から始まらなかったところです。そのために遠回りをしてしまった。その後、肺が悪い人に悪くない人の人工呼吸を乗せて行ってしまい、VILIという知識のない時代にそれが非常に広まって、人工呼吸は悪にされてしまった。人工呼吸をやると肺が潰れる、肺が壊れると話になってしまった。生理学的に合っていない人工呼吸をしてしまった。それが、この40年、50年の人工呼吸の歴史だと思うんです。

 

ただ、今、臨床の現場で働いている人間というのは、一番最初のポリオの時代を知らない人間が殆どです。おそらく指導側にまわっている先生方の中にも、人工呼吸の「鉄の肺」を知っていらっしゃる方は減っていると思うんです。ですから今、この時期に体外式人工呼吸器が出てきたということは、歴史的には再来ですけど、現場の人間にとっては初めて見るものなので、誰でも恐れ、戸惑いがあると思うんです。抵抗感のほとんどは、どうやって使ってよいか分からない無知からくると思うのです。

無知を解消するには、適当な教科書もないので、チャレンジしていく以外方法はないと思うんですね。チャレンジすればするほど、いろんなことが判ってきますので、抵抗感は薄れていくと思います。

 

(聞き手) RTXのような体外式人工呼吸器がこれから増えてくると思われますか。

(小谷先生) 増えると思います。そのためには2つポイントがあって、まず軽傷な患者さんから始めること。それは、別に人工呼吸しなくてよい人にしろと言っているのでは なく、スタートラインを速めろと言っているんです。明らかに、その人は将来的に人工呼吸が必要になるんだけれども、その病態が早いうちに人工呼吸してあげ たほうが、病態の悪化が防げる人がいるということですね。そういう時にRTXだとかNPPVというのは効果があるというふうに思います。

もうひとつは、従来型の人工呼吸器が効果的でない場合、そのサポートとして使えるかが広がるラインだと思います。本当は、RTXだけで最初から最後までで きるような疾患があれば、それが一番インディケーションを決めたりですね、治療する上で簡単に広まる方法だと思うんですが、残念ながらそれがあるかという と、大人の分野で中々そういう分野は思い浮かばないですね。ですから、もうちょっと研究していかないといけないと思います。最後のタイプがないとすると、 RTXの位置付けが中々難しい。そこそこな人工呼吸管理ができるユニットで、ある程度、患者さんが集まってきて、みんなの意識が高いところで使わないと、 良い使われ方がない。そこを突破すれば、潜在的な患者数はかなりいると思っています。

 

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