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『 IMIのレンタルサービスを利用するメリットについて 』 神鋼加古川病院ME室 尹成哲 先生 インタビュー

先生(聞き手) レンタルのメリットはどこにあるとお考えでしょうか?また、レンタルサービスには教育サービスがあることはご存じでしたでしょうか?

先生) 大前提としてですが、1台についてみれば、購入と比較し、レンタルでコストメリットを出すことは不可能だと思います。レンタルは2年程度で購入金額を上 回ってしまいます。 なので純粋にコストだけで言われるとレンタルのメリットはないことになります。私が思うレンタルのいくつかのメリットは、1つには機種統一が比較的に簡単 に行えるということ、それによる安全性の向上だと思います。機種統一する必要・意味があるのかと言われればそれまでですが(笑)。

 

使用する用途が異なれば別ですが、機種統一できるに越したことはないと思います。使用者に対する院内教育もスムーズに行えますし、見えにくいところではあ りますが安全性は向上すると思います。購入だといろいろな世代の呼吸器が重なったりして、メンテナンス講習をいくつも受けたり、それぞれチェックリストを 作成したり、機種によって部品などを取りそろえたり臨床工学技士としても大きな負担がかかると思います。以前の病院でも15機種以上の種類がありましたが それは大変でした(笑)。2つ目は機器の陳腐化の防止ではないでしょうか。医療機器も目まぐるしく進歩する時代ですから、1度購入すると約10年間は新し い機器を購入できなかったりすると思いますので、最新のテクニックや治療法ができないとなると、機器の陳腐化というのは非常に悩ましいのではないでしょう か?実際にグラフィックがなくPCVが適切に行えないなどよく聞く話だと思いますし。そうしたことがら、レンタルを利用すれば、最新の機器が使用できるメ リットは大きいと思います。

 

NPPVまた、今この時代にレンタルが脚光を浴びているのはIMIのレンタルカタログにも書かれてある「持たざる経営」ということも大きいのではないでしょうか。 残念ながら昨今の病院事情では、いつ診療科がなくなるかもしれない時代です。購入するより必要な時、必要なだけレンタルする経営方針もあるのではないで しょうか。 いずれにしてもレンタルのメリットを考えた場合、コストだけでなく、トータル的な意味でメリットを考える必要があると思います。 あと、教育について言えば、院内教育というのも臨床工学技士の重要な仕事だと考えています。それぞれの施設でのやり方もあると思いますし、今の時代、臨床 工学技士がいるという前提であればレンタル教育サービスの必要性はあまり感じられません(笑)。もちろんメーカからの臨床工学技士に向けたアドバンス的な 内容の教育は必要だと思います(笑)。

 

ウチには病院として正確にお金を請求している人数分を元にして稼働率のデータを出しています。このデータで、実はNPPVで入院日数が減った所も見て欲しいんです。陳腐化という事にも関連しているのですが、エビデンス(=データ)にあるようにVELAの様なNPPVの機能が備わった器械が来て、患者さんの人工呼吸器への装着率は絶対減っています。 これは、なかなかデータ的には比較できないんですけれど。抜管が平均1週間だったものが、NPPVを導入したことによって5日、4日に下がった。それは絶対あると思いますね。VAP(注)の対策になって減ってるでしょうしね。それは、レンタルの直接的なメリットじゃないかもしれませんが、新しい器械に乗り換えたメリットでしょうね。プレッシャーコントロールが使えることより、はっきり判る例かもしれませんね。 

 

(聞き手) 最初はコスト計算をされていましたが、次第にレンタルへの考えが変わってきたという事でしょうか?

先生) 先ほどもお話ししましたが、最初はどうしても購入と比較しコストばかりに目が行きがちですが、中・長期的な面(新しい機種・テクニック・エビデンスなどが示されるなど)でメリットを考えるようになりました。IMIさんには耳の痛い話だと思いますが(笑)、VELAコンプリ発売後約2年足らずで、ソフトのバージョンアップだけではない「VELA TYPE D」が発売されました。呼気弁も大変改良された機器です。VELAコンプリをもし購入して、すぐに新機種が出されたら相当悲しいですよね?(笑) そうしたことからも、病院が許す限りレンタルは、患者さんにとっても私たち臨床工学技士にとってもいつでも最新の機器を提供できる・使用できるというメリットを享受することができると思います。

 

(聞き手) 機種統一の問題が重要という事でしょうか?

先生) そうですね(笑)。私たち臨床工学技士は機器のプロですからいくつもの種類を使い分けることに長けてると思いますが、実際使用する看護師からすると様々な機器の取り扱い等を覚えるのはかなりのストレスではないでしょうか? 機器の使い分けに明確な理由があればともかく、購入時期のずれなどによって機器の取り扱いを覚えなければいけない負担は少しでも軽いほうがいいと思います。輸液・シリンジポンプのリースなどもこういった観点から昨今よく行われているのではないでしょうか。リースとレンタルではいろいろ違う点がありますが、輸液・シリンジポンプのリースでは一度に大量に、イニシャルコストを抑え、機種を統一できるメリットがありますので。

 

(注:VAP=人工呼吸器関連肺炎。Ventilator Associated Pneumonia)  

 

 

参考) VELAタイプ別機能比較表

 オプション
VELAスタンダード型
VELAプラス型
VELAコンプリ型
 補助/調節
 SIMV
 CPAP
 プレッシャーコントロール(PCV )
 プレッシャーコントロール(PSV )
 基本の波形表示
 PRVC/Vsync
 NPPV
 リーク補正
 ループ
 トレンド
 MIP/NIF
 矩形(吸気流量)
 APRV Biphasic
 マシンボリューム

○=可能

 

 

 

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