『 IMIのレンタルサービスを利用するメリットについて 』 神鋼加古川病院ME室 尹成哲 先生 インタビュー
Q.NPPVやPCVの迅速な導入に見られるように、レンタルによって時代の変化に迅速に対応するということは言えるでしょうか?
「レ ンタルによって時代に対応」というのは大袈裟な気もしますが(笑)。これまでを振り返ってみると、CV5000を使用していたころ(臨床工学技士不在の時 代)には挿管管理しか行っていませんでした。現在ではNPPVのエビデンスも確立されている適応症例(心原性肺水腫等)もありますが、わずか2年前までは NPPVをできる機器もなく、すべて挿管による管理を行っていました。そこでVELAコンプリに機種を変更し、その機器に搭載されるNPPVモードを用い て手探りながらNPPVを施行していきました。成功症例を重ねるごとに、こうしたレンタルの恩恵をひしひしと感じています。
もちろん、「NPPVは専用器で」というご意見もありますが、小さい病院ながら1日に3~4名の患者さんにNPPVを施行することもあり、専用器をその台 数準備するよりは1台の機器で挿管・NPPVができるというのは1つ前の世代の呼吸器では考えられませんでしたので、そういうところでは時代に対応してい るのかな?とも思います(笑)。 また、当院の平均在院日数は2006年には10.10日、2007年には9.84日と非常に短く、NPPVを普及できたことで在院日数短縮の一助になって いるのかな、と希望的観測を抱いています(笑)
(参考)平均在院日数
33.3日(全国平均:2007年11月分病院報告概数、厚生労働省)
18.7(一般病床)
Q.逆にレンタルによって生まれた手間はありますでしょうか?
手間というわけではないですが、台数をできる限り減らしてレンタルしていますので、毎日機器の稼働状況には目を光らせています。当院は循環器主体の急性期 病院のため心臓カテーテル治療(PCI)なども多く、心原性肺水腫などの症例に対しVELAによるNPPVを多用しています。 そのため不意に夜間急患や急変が続いて、次の日には院内に残り1台になる場合は本当に焦りますが(笑)。 逆に機器の返却に対しても、レンタルの取り決めはありますが、不用な台数をなるべく減らすよう神経を使っています。 レンタルをおこなっていない施設ではあまり想像できない業務だと思いますが。ですから臨床工学技士のスタッフ全員に院内の呼吸器稼働状況には注意して働く よう言っています。 あと、年2回の定期点検をメーカーが行うシステムなのですが、定期点検の月をしっかり把握し、取りまわさなければならないところも若干の手間ではあります (笑)。
Q.そのデータを拝見させて頂いたのですが、管理状況が一目で確認できるようになっていてすごくわかり易いですね。
他 の病院の稼働率等をあまり見たことがないので、どのように稼働率を求めているかわかりませんが、当院の稼働状況は診療請求のデータから吸い上げ求めていま す。そのため呼吸器から離脱・抜管しても状態が不安定なためベットサイドに呼吸器を置いておくということはしばしばあると思いますが、そこら辺あたりがこ のデータ(グラフ)では反映されていません。その状況も稼働していると計算すると稼働率としてはもう少し上昇すると思います。
Q. レンタルによって保守の手間は減りましたでしょうか?
購入の場合は、メーカーのメンテナンス講習を受けて自施設で定期点検をおこないますが、レンタルでは年2回の定期点検の義務はメーカーにあります。そのた め定期点検を行う手間(というか時間)は一部省かれています。しかし、レンタルでは定期点検はしません(できません)がメンテナンス講習を受講し、より機 器の理解を深めるように努力しています。また始業点検においても時間を掛けしっかり細かなところまで行うようにチェックリストを作成し行っています。勘違 いがあると困るのですが、レンタルでは定期点検をしてはいけませんが保守管理に関して丸投げしているつもりは一切なく、始業・終業・故障点検等を含め保守 は重要であることには変わりありません。
Q.IMI営業マンは、器械の出し入れの際にお役に立てていますでしょうか?
も ちろんです(笑)。多少の無理も聞いてもらっています。レンタル器の出し入れに関しては通常の営業マンより密な連絡を取る必要があり、「3台返却するわ」 の電話をした1時間後に「1台持ってきて」などと連絡することもあり、それにしっかり対応していただいているおかげで、稼働率の向上にも役立っています。
Q.今後の目標をお教えください?
レンタルに関して言えば、引 き続き、院内で安全・安心・安定した機器を提供するよう努力し、さらなる稼働率の向上とコスト削減を図っていかなければなりません。上述したように、レン タルのメリットを十分理解し、活用していくことが病院にとっても、患者さんにとっても最良であると信じ運用していきたいと思います。 また、VELAによるNPPVも積極的に行いながら、さらなる安全性の確立と成績の向上を目指していきたいと思います。 レンタルを離れたところでは、病院に赴任してまだ3年と日も浅く、理想の仕事が確立したわけではありません。今後もレンタルだけでなく、あらゆる面で臨床 工学技士としての役割を発揮していきたいと思います。

尹成哲先生 インタビューに貴重なお時間をいただき、ありがとうございました。
【インタビュー 2008年2月】






