エアウェイスコープが喉頭鏡として普及する日
エアウェイスコープについて、今後、改善のご要望がございましたらお聞かせください。
青山先生
まずはブレードのバリエーションを多くして頂きたいですし、できる限り早く普及してもらいたいと思います。欲を言えば“エアウェイスコープ本体が小さければ小さいほど良い”、“モニター画面が綺麗なほど良い”、といったこともありますが、それはプラスアルファの部分であり、普及に役立つということであれば、追加していけば良いと思います。まずエアウェイスコープを従来の喉頭鏡と同様に普及させる事が一番重要だと私は思います。これまで多くの改良された喉頭鏡や挿管用器具を使用してきましたが、初心者でも容易に使用できるという面では、どれも不十分で、我々専門家の道具といった感じでした。そのため、従来のマッキントッシュ型喉頭鏡と完全に置き換わる可能性を感じさせる器具はありませんでした。しかし、エアウェイスコープは、普及につれて価格さえ下がれば、挿管用器具としては、従来の喉頭鏡と完全に置き換わることができる道具だと思います。
竹中先生
普及が進めば、喉頭鏡と同じ大きさになるかもしれませんしね。まずは普及が先でしょう。
エアウェイスコープが喉頭鏡と同様に普及できる日を目指して、努力してまいります。
青山先生
エアウェイスコープが普及して困ることは、我々専門家の仕事が減ってしまうぐらいではないかと竹中先生と話したことがあります。
竹中先生
それぐらい凄いものだと思いました。我々が挿管を教えている研修医には、青山先生の書いた「必ずうまくいく!気管挿管」という本を読んでもらっています。通常の喉頭鏡についてはこの本で十分ですが、エアウェイスコープについての解説が必要かもしれませんね。
青山先生
そうですね。僕もそう思い、今度出版される改訂版では“エアウェイスコープ”についての解説も書き加えさせてもらっています。
最後に、エアウェイスコープをこれから使用される皆様にメッセージを頂けますでしょうか。
竹中先生
我々はエアウェイスコープが非常に有用だと考えていますが、万能ではないという事は知っていて欲しいですね。マッキントッシュ型喉頭鏡を用いた挿管困難症の、50分の1から100分の1くらいの確率ですが、エアウェイスコープ挿管困難症があると考えています。エアウェイスコープのブレードは、多くの患者さんの上気道の形状の最大公約数に合わせて設計されているはずですから、この形状と異なった上気道の解剖をもつ患者さんには、エアウェイスコープでも難しいと思います。
青山先生
利点と欠点の見極めることが、我々の仕事であるということですね。
HOYA社と弊社も努力を続けていきたと思います。竹中先生、青山先生、本日は貴重なお時間頂きありがとうございました。
(2009.07.26取材)






